カテゴリー別アーカイブ: アソシエーションカード・ファシリテーター講座

【 色名の由来 】藍/インディゴ

アソシエーションカード・ファシリテーター講座では「色名に由来する色の意味について」学びます。講座内で扱う色はテキストに書かれているのですが、それ以外にもTCで扱う14色について調べてみたら面白かったので、こちらで紹介します☆

※参考文献

『決定版/色の名前507』福田邦夫著

 

◆ 藍

二次的色彩語。色名。

染料の藍に由来する。藍色にも、深藍(こきあい)中藍(なかのあい)浅藍(うすきあい)白藍(しらあい)の4段階がある。同じ藍染でも縹色よりやや緑色を含む青が藍色。後世、深藍色が藍色となった。一般に藍色は濃い青い色の色名

◆ インディゴ

藍の青を表す色名。藍はあかねとともに人類最古の植物染料。インディゴという色名は1289年には記録に登場している。インド藍に由来していて1300年代にはインドブルー、インディブルーと呼ばれ、インディボウディアス、インディコ、イングリッシュインド、インディアンブルーなど、インドから渡来したことを物語る名前がいろいろ見られる。

インド藍はマメ科、日本の藍は蓼藍(たであい)というタデ科、大青(たいせい)はアブラナ科と植物は違うがいずれもインディゴの前駆体を含む。

写真はタデ藍

藍についての詳しいサイトはこちら

***

【 色名の由来 】緑/グリーン

アソシエーションカード・ファシリテーター講座では「色名に由来する色の意味について」学びます。講座内で扱う色はテキストに書かれているのですが、それ以外にもTCで扱う14色について調べてみたら面白かったので、こちらで紹介します☆

※参考文献

『決定版/色の名前507』福田邦夫著

 

◆ 緑

基本色彩語(その言葉の意味や由来を説明することが困難な「経験の言語」)色覚の主要色

緑はミツ/ドリのようにふたつに分けられている。色を表す言葉ではなく「瑞々しい」を意味する言葉だったと言われている。新生児を「みどりこ」若々しい艶のある黒髪を「緑の黒髪」というのはそれに由来している。

◆ グリーン

色覚の主要色

グリーンの古い綴りはgrene。もともとは「萌え出る草の色」つまり萌黄色のことだった。生長する=grow、草=grassと共通の語根を持つので日本語の緑と同様に瑞々しさ、若々しさを象徴する。

グリーンからの連想は緑の場合のように平和と安全な自然に繋がっているわけではない。西洋では毒薬、死者の色、カビなどの不吉なイメージにも結び付く。

***

【 色名の由来 】黄/イエロー

アソシエーションカード・ファシリテーター講座では「色名に由来する色の意味について」学びます。講座内で扱う色はテキストに書かれているのですが、それ以外にもTCで扱う14色について調べてみたら面白かったので、こちらで紹介します☆

※参考文献

『決定版/色の名前507』福田邦夫著

 

◆ 黄

基本色彩語(その言葉の意味や由来を説明することが困難な「経験の言語」)色覚の主要色

七色の一つ。菜の花や黄葉した銀杏の葉の色、三原色の一つ日本語の黄の語源は不明。古訓は「明し」で赤のカテゴリーに含まれていた。日本では平安時代以降使われるようになった。

中国では「天地玄黄」のように根元的な色とされ、五行の五色ではすべての中央を象徴。皇帝の色。

◆ イエロー

基本色彩語(その言葉の意味や由来を説明することが困難な「経験の言語」)

イエローの原形はgeolu。古ゲルマン語系とラテン語系に共通する印欧語にさかのぼることができるそうだ。日本語の黄は古訓が「明し」で赤のカテゴリーに含まれていたとされているが、こちらは緑のカテゴリーを共有していた。ラテン語の黄は「色褪せた緑」を意味していたそうだが英語イエローのもとの意味も萌黄色、萌え草色だったという。また、古ゲルマン語ではイエローの原型はイエローとゴールドの両方の語源とされている。

太陽のシンボルを赤にするのは日本と韓国、中国の一部くらいで、大多数の民族は太陽の色は黄色。英語では太陽だけでなく物理的な光線の色も神聖な光の色も黄色で表される。

***

【 色名の由来 】赤/レッド

アソシエーションカード・ファシリテーター講座では「色名に由来する色の意味について」学びます。講座内で扱う色はテキストに書かれているのですが、それ以外にもTCで扱う14色について調べてみたら面白かったので、こちらで紹介します☆

※参考文献

『決定版/色の名前507』福田邦夫著

 

◆ 赤

基本色彩語(その言葉の意味や由来を説明することが困難な「経験の言語」)色覚の主要色

「あか」は虹の七色の一つ。血のような色のこと一説によれば黒の反対語で語源は「明し(あかし)」とされている。現在のような赤い色をさす基本色彩語ではなく、明るい、明らかな視覚的印象を表す言葉だった。それが赤、オレンジ、黄色、茶色などの暖色系の色カテゴリーの総称になった。

◆ レッド

レッドの古形はreadヨーロッパ系の言語では赤はたいていrで始まる共通の語源を持っているので、祖形は印欧語と考えられる。サンスクリット語の祖形では「血のような」という意味だったそうで、レッドのもとの意味も血のような色のことだと考えられている。

***

 

色の名前の種類

色の名前の種類

ある特定の色を他の色と区別して認識するために選ばれた色の名前を色名という。その意味や語源がわかりにくい基本色彩語と違って、色名にはその言葉を表す意味があるし、命名の由来がある。

その意味や由来によって色名には以下に紹介するような種類があげられる。

◆二次的色彩語としての色名

基本色彩語で表される色カテゴリーの中から特定のある色を指定する場合、その色の特徴を明らかに備えた誰もが知っている事物の名前を借りてその色を表すことが多い。

例)空色・スカイブルー→たいてい晴天の空の色、明るい青

◆色彩技術に関する色名

多くの民族が昔から色の表現のために用いてきた染料・顔料などとの着色材料の名前を借りた色名

例)漢字の「丹」=土の名前、色名

「朱」=顔料名

「藍」「インディゴ」=原料植物の名

◆文学的色名

二次的色彩語と同様に良く知られている自然界の事物を借りて色名としているがその色を美化するようにあるいは情緒的表現として選ばれたような色名

例)バラ色のローズ

◆商業的色名

18世紀後半に始まる産業革命,19世紀には市民大衆社会が成立、貴族階級に専有されていた芸術も遊びも流行も新興市民階級の間に広がった。19世紀後半には化学染料が発見され、絵の具や塗料にも合成無機顔料が加わった。そして、色名も一般大衆向けの商業主義の副産物になった。

色名の8割以上は実は近世、近代に生まれた商業的色名

***

【色の名前507】福田邦夫著から抜粋